関西電力に、
という、「ガスも関西電力に変えると、電気もガスも両方お得」というプランがあります。
自分は数年前からこのプランにしていたのですが、2022年に問題が発生しました。
「燃料費調整額」が、標準のプラン「従量電灯A」に比べてめちゃくちゃ高くなったんです!!
詳しくは後述しますが、2022/12時点で何と約5倍です。
原因は、簡潔に言うと、「規制料金(経過措置料金)プラン」と「自由料金プラン」の違いです。
※「燃料費調整額」は原油高や円安などの世界情勢の影響を受けて上下するので、1年後ぐらいには元に戻っている可能性もあります。
もうちょっと詳しく言うと、次のような感じです。
- 「従量電灯A」
- 旧一般電気事業者(関西電力など)に2016年の電力自由化以前から存在する、「規制料金(経過措置料金)」というカテゴリーのプランで、法律の制約を受ける。
- 法律の制約で「燃料費調整額」にも「上限」が設定されている。
-
2022/12月時点で、資源エネルギー庁に複数の電力会社から2023年4月に「上限」を値上げする申請が提出されている。(東北電力/北陸電力/中国電力/四国電力/沖縄電力)。関西電力はまだ申請していないが時間の問題な気がする。
【資源エネルギー庁の該当ページ】
https://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/electric/fee/
- 将来的にはこのカテゴリーは廃止される。
- 「なっトクでんき」(なっトクパック/なっトクプラン)
- 2016年の電力自由化以降に作られた、「自由料金」というカテゴリーのプランで、法律の制約を受けない。
- 「燃料費調整額」も電力会社が自由に設定できる。
- 旧一般電気事業者(関西電力など)には、「規制料金(経過措置料金)」と「自由料金」のプランが混在しているので、注意が必要。
- 新電力会社のプランは、全て「自由料金」のプラン。
2022年の秋のある日、
「電気料金が例年より異様に高い気がする・・・。2022年の原油高と円安の影響を加味しても高すぎへん?」
と思って、明細を見てみました。
すると、「燃料費調整額」の項目に「5千円」の文字が・・・。
さすがに高すぎるので、関西電力に電話しました。
ここで初めて、
2022年後半から「なっトクでんき」(なっトクプラン/なっトクパック)では「燃料費調整額」がめちゃくちゃ高く設定されている、
という事実を知りました。
(自分は気管切開&人工呼吸器の重度身体障害者なため、「ゆっくりしか喋れない&小さい声しか出ない」と伝えた所、そこはしっかり対応してくれました。)
関西電力のホームページに載っている、2022年12月分のデータです。
- 従量電灯A:15kWhをこえる1kWhにつき2.24円
- なっトクでんき:15kWhをこえる1kWhにつき10.15円
何と、約5倍です。
「燃料費調整額」は、
「燃料費調整単価」×「使用電気量」
で計算されるので、使用電気量が多い家庭ほどがっつり取られます。
ウチの場合は、
- 人工呼吸器などの各種医療機器
- PC本体(重度身体障害者なので必要)
- 各種PC周辺機器
が常時稼働しているため電気使用量が一般家庭にしては多いので、「燃料費調整額」もドカーンと上乗せされていた訳です(5千円台)。
で、結局、ウチの電気使用量の場合は「従量電灯A」の方が約3千円安くなると言われたので、「従量電灯A」に戻しました。(2022年12月分から変更)
もっと早く気付くべきだった・・・。
本来はお得なはずのプランなのに、これじゃあ「なっトク不可でんき」やんか~。